男の子の帰り道

小学生時代のみーくんは、道草少年であったようで、

学校からの帰り道には、

道端で見つけた様々な宝物で遊びながら、

長い時間を掛けて帰宅するのが当たり前だったと、

こんな話を聞かせてくれたことがありました。

 

道に草が生えていていることも、

道に石が落ちていていることも、

男の子にとっては、全部宝物。

これは、その時のみーくんの言葉です。

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あるを育てる中で、どんなに時代が変わっても、

変わらないものもあるということを様々に見つけてきましたが、

徒歩20分程度の距離というのは、

男の子の場合、1時間程度となるのもまた、

どの時代の子も変わらないのでしょう。

 

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小学生のあるも、漏れなく道草少年でした。

 

かつてのみーくんがそうであったように、

あるもまた、毎日、何処かに宝物を見つけていたのだと思います。

 

男の子にとっての学校からの帰り道というのは、

冒険のような時間であるのかも知れません。

 

 

 

あると2人でピクニック

野球ボールとグローブ、それからサッカーボールを持って、

あると2人でピクニックへ出掛けることが増えたのは、

みーくんのお休みがあまりないことからでした。

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特に、キャッチボールは殆どやったことがなかった私ですが、

初心者の私に合わせた球を投げてくれたあるのお陰で、

楽しい時間を過ごすことが出来ました。

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球技が苦手な私が、あるの相手をするには、

力不足ではありましたが、

それでも、嬉しそうにしてくれていたあるの姿も、私の大切な宝物です。

 

 

 

キミの後ろ姿

ある。

キミは、覚えているかな。

 

小学校へ上がったばかりだったキミは、

ひとりで道路を歩くことが怖くて、

2人で決めた場所までを毎朝一緒に歩いたね。

 

いってらっしゃい

いってきます

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いつもの場所で挨拶をして、

ひとりで歩き出したキミは、

少し歩いたところで立ち止まって、不安そうに後ろを振り返ったね。

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あの時のキミは、私の姿に安心したように、

また前を向いて、学校へと向かって行ったんだ。

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キミの小さな後ろ姿を見守ったこと、

今でもよく覚えているよ。

 

ある。

いつからだったかな。

 

ひとりで道路を歩くことを怖がらなくなって、

いつの間にか、玄関でのいってらっしゃいの挨拶へと変わっていったね。

 

小さな背中に大きなランドセルを背負っていたはずのキミは、

いつの間にか、サイズが丁度よくなって、

いってきますと元気に挨拶をしたキミは、

いつの間にか、後ろを振り返ることなく、

前だけを見て、元気に登校するようになったね。

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そんなキミの後ろ姿を見つめながら、

キミの大きな成長を感じた日があったよ。

キミはいつの間にか、こんなに大きくなっていたんだなって。

 

そのまま自信を持って、

真っ直ぐに前を向いて歩めるキミでありますように。

 

あの時の私は、

いつの間にか、大きくなったキミの背中を見つめながら、

そんなふうに、願ったんだ。