あるのお喋りタイム

お話を覚えたばかりの頃のあるは、

一生懸命に小さな声で、お話をしてくれていましたが、

少しずつ、声が大きくなっていきました。

お喋りをすることに、慣れてきたのかも知れません。

 

いつの頃からか、決まって、夕方になると、

あるのお喋りタイムが始まるようになりました。

f:id:emiblog8:20211126223733j:image

もの凄く大きな声で、時々、キャー!という叫び声にも似た声を発しながら、

気持ち良さそうにお喋りをしてくれます。

 

夕方になると、泣き出す赤ちゃんも多いと聞いたことがありましたが、

あるの場合は、泣かない代わりに、何故か夕方になると、

とても大きな声で・・・本当に大きな声で、お話をしてくれるのです。

 

夕方頃には、テレビでニュースを観ながら、

世の中の出来事を把握するのが、あの頃の私の過ごし方でしたが、

丁度、あるの大きな声でのお喋りが始まった頃から、

私は、世間では何が起きているのかなど、全く把握出来なくなることとなりました。

 

人伝に、最近話題になっている大きなニュースを聞いては、

え?うそ?そんなことがあったの?

と、驚くこともしばしばでした。

 

時を経て、最近、偶然に当時の事件を知る機会がありました。

 

あの頃の私が知らなかったニュースを時を知ることになった私の中に蘇ったのは、

小さかったあるの温もりと、テレビの音など簡単に掻き消してしまうような、

笑ってしまうほどに大きな声のあるのお喋りです。

 

今思えば、

テレビは観なくていいんだよ

俺だけを見ろ!的な主張であったのかも知れないと、懐かしく振り返りました。

 

 

emiblog8.hateblo.jp