ベッドメリーを鳴らしてあげると、あるは、
クルクル回る飾りをじっと見つめながら、静かに音楽を聴きます。
ある日のことでした。
いつものように、ベッドメリーを鳴らしてあげると、
やがて、あるは声を出し始めました。
いつものあるのお話とは違って、ちょっとだけリズムのあるような声です。
これは・・・
あるの初めてのお歌ではありませんか。
あるが歌ってるよ
みーくんと一緒に、静かに、あるのお歌に耳を澄ませました。
上手だねぇ、と。
今思えば、相当な親バカでございますが、
それを自覚するのは、ずっと先のこと。
あるの小さな成長を見つけては、みーくんと喜び、
2人でそっと見守る時間は、とても幸せな時間でした。