こちらのあるは、何の真似をしているでしょうか。
答えは、カラスでした。
あまりぐずることのないあるですが、
あの日の夕方は珍しく、なんだか少し、ぐずっていました。
どうしたものかと思いながら、
あるを外に連れて行くとカラスが鳴いていました。
その鳴き声にじっと耳を澄ませていたあるは、やがて、
カラスの鳴き声を真似て、もの凄く低い声で、このような声を出したのです。
日本では、カラスの鳴き声をカーカーと表現しますが、
この世界に誕生したばかりのあるには、こんなふうに聞こえているのだなと、
あの日は、新たなある目線を知ることが出来たように思いました。