洗濯物を取り込んで畳み始めると、
あるもお手伝いをしてくれるようになりました。
皺にならないみーくんの作業着や、
皺になっても差し支えのないタオルなんかをあるにお願いしました。
楽しそうに、見様見真似で、洗濯物を畳んでくれたあるは、
物凄く小さく、そして、芸術的に仕上げてくれました。
後でこっそりと畳み直すべきなのだろうかと、こんな葛藤もありましたが、
これからのあるが自信を持ってお手伝いが出来る様に、
畳み直さずにそのまま仕舞うことを選択しました。
あの頃の我が家の引き出しの中には、
時々、あるが芸術的に畳んでくれたものが紛れ込むことになりました。
引き出しの中に、小さく畳まれた作業着を見つけると、
みーくんは、とても喜びました。
あるが畳んでくれた作業着を着た日のみーくんは、
きっと、いつもよりも、仕事が捗ったことでしょう。