神様、私に眠らない体をください。
あるが生まれてからというもの、
私は何度、こんなことを願ったでしょうか。
あるが初めて4時間眠ってくれたのは、床上げの頃のことでした。
そこから、あるの睡眠時間が長くなることはなく、
あるは何故、4時間以上眠らないのだろうかと悩みながらも、
二十歳になれば皆同じだと、こんな視点を見つけ、
それに対する追求を辞めたのは、この頃よりもずっと小さなあるを抱いていた頃。
あの頃よりも大きくなったあるは、
上手に歩けるようになって、走ることだって出来るようになりました。
お喋りも上手になりましたが、相変わらず、夜は、4時間程を眠ると起き出しました。
授乳間隔から夜泣きと呼ばれるものへと変わったのは、
いつからだったのだろう。
日中の過ごし方や、生活リズムを見直してみても、
あるが眠ってくれる時間に変わりはなく、
やがて変わっていったのは、私たちの方でした。
あるが泣く時間を見計らって、スタンバイ。
いつでも準備はOKです。
そんな日々は時に過酷で、
眠らない体が欲しいと、本気で考えたこともありました。