あるには、おしゃぶりをさせていましたが、
いつ頃、おしゃぶりを卒業させれば良いのだろうかと、
こんな疑問を持ったのはいつの頃だっただろう。
幼稚園に入るタイミングなのか、
それとも、もっと早い時期なのか。
夜、眠る前には、おしゃぶり必須。
こんなあるにとって、
おしゃぶりなしで寝てくれるのだろうかと、こんな不安もありました。
そんなある日のことでした。
夜、寝かしつけのために、お布団に入ろうとすると、
こう言って、
突然に、あるがおしゃぶりを布団の下へ隠しました。
これは、おしゃぶり卒業のタイミングなのかも知れないと、
この日は、おしゃぶりなしで寝かしつけ、
その後、あるの目の届かないところへおしゃぶりを隠しました。
翌日には、おしゃぶりを欲しがるかも知れないとも考えていましたが、
その日以来、あるはおしゃぶりを探すこともなく、そのまま卒業となりました。
こちらから、無理強いなどしなくとも、
ある日突然に、自分からおしゃぶりを卒業していったあるの姿に、
何かを卒業する時というのは、
自分で決めるものなのかも知れないと、こんなことを考えさせられた出来事でした。