あると一緒に、
初めての雪遊びをした日のことを思い出していました。
朝、目が覚めると、窓の外は真っ白な世界。
なかなか止まない雪を、
窓から眺めていたあるは、やがて、お外に出たいと言い出しました。
うん。よく分かる。
遊びたいよね。
あるが生まれてから、少しずつ、
幼かった頃の自分が、どんなことが楽しかったのかを思い出していた私にも、
あると同じ気持ちが芽生えていました。
雪が降っているのに、遊ばないだなんて勿体ない!
そうして、防寒対策を万全に整えて、あると一緒に外に出ることにしたのでした。
あれは、私にとって、何年振りの雪遊びだったでしょうか。
まだ小さなあると、かつてはあると同じように小さかった私。
2人で夢中になって、雪遊びをしたあの時間の中にいた私は、
ずっと昔に存在していた、かつての私だったように思います。
子育てをする時間の中には、
子供だった自分を思い出させてくれるような瞬間がたくさんありました。
あるが生まれてきてくれたから、私はまた、
何の躊躇もなしに、あんなに楽しく雪遊びが出来たのだと思います。