ある。
別な作業をする私の隣で、ひとりで遊んでくれています。
初めは車のおもちゃで遊んでいたあるですが、
ぼくもいれて、
わたしもいれてと、
車の周りに、様々なおもちゃを並べ始めました。
そうして、様々なおもちゃを並べ終えたあるは言いました。
あの日のあるが見せてくれた世界は、
何の隔たりもない、誰もが仲良しな世界。
私には、その世界がとても純粋で、ただ優しさだけが溢れた世界に見えました。
この子がこのまま、真っ直ぐに成長してくれますように。
私の側で遊ぶあるを、
こんな気持ちで、静かに見守った日がありました。