忘れられない言葉

丁度、あるがいる場所へ背を向けるような形で作業をしていた時のことでした。

少し離れたところで遊んでいたはずのあるは、

いつの間にか、私の後ろに立って、こちらを見ていたようです。

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その気配に気付き、後ろを振り返ると、あるは言いました。

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え?もう一回言って?

 

こんな私の言葉に、あるは笑いながら逃げて行ってしまいました。

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あるは、二度と同じことを言ってはくれませんでしたが、

私は、今でもよく覚えています。

 

『ママのお背中も可愛いかなと思って見てたの』

 

という、とても可愛いあるの言葉を。

 

お背中も、ということは、

お背中じゃない部分は、前から可愛いと思っていただけていた、

ということで宜しいのでしょうか。