秋の季節が深まった頃、
あるを通わせる幼稚園へ願書を貰いに行きました。
先着順だと聞いていましたので、
早朝よりも少し早い時間から並びました。
あの日は、みーくんの出勤前まであるを見ていてもらい、
仕事へ行く前に、
幼稚園へあるを連れて来てもらう流れになっていました。
みーくんが、
幼稚園まであるを連れて来てくれました。
既にたくさんのお母さん達が並んでいましたが、子供を連れているのは私だけ。
静かにしていてくれるだろうかと心配する私を他所に、
あるは、園のロビーに設置してあった水槽を覗き込んで、
楽しんでくれていました。
ですが、
そんな姿に安堵したことも束の間に、
あるが突然に叫んだのです。
あるは、声が大きく、そしてよく通る声でもあります。
静まり返った中に響き渡ったあるの声に、
あの時は、なんだかちょっと恥ずかしさもありましたが、
今、改めて、こうして振り返ってみると、
あの時のあるも、とても可愛らしかった姿でした。
因みに、あるが毒ヘビと勘違いしたのは、
ドジョウでした。
何故、ヘビ、ではなく毒ヘビになってしまったのか、
謎ではありますが、ちょっと笑ってしまう良い思い出です。