初めての夏休み初日には、
雨が降ったことを今でもよく覚えています。
窓の外で降り続く雨を見つめながら、ふと蘇ったのは、
幼かった頃の私の記憶でした。
長靴を履いて、水溜りの中を歩く。
これは、幼かった頃の私の雨の日の楽しみ方でした。
思いついたら、外に出てみよう!
あの遊びは、水溜りが大きければ大きいほど、楽しい遊びなのです。
雨が降り続いたあの日は、絶好のチャンスの日でした。
傘を差して、近所の公園へと出掛けてみると、
そこはしんと静まり返っていました。
あると私の2人だけの世界。
貸し切りの広い公園で遊べるだなんて、とても贅沢ではありませんか。
出来るだけ深くて、でも、長靴の高さよりも少しだけ浅い水溜りの中を歩くのが、
この遊びを最大限に楽しむポイントです。
あると一緒に傘にあたる雨の音を聞いたことも、
思っていたよりも、あるがこの遊びを気に入って、
とても楽しんでくれたことが嬉しかったのも、
あの日の大切な思い出です。