移動動物園に誘ってくれたのは、私の父でした。
あの日は生憎、
みーくんはお休みを取れずに、一緒に行くことが出来ませんでしたが、
両親と、あると私、
4人で、楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
私の父は、物静かで無口なタイプ。
そして、あまり自分の話はしないタイプですが、
徐々に、父の昔話を聞かせてくれるようになったのは、
あるのお話が上手になった頃からでした。
あの日の父が話して聞かせてくれたのは、
幼かった頃の父の実家で、馬を飼っていたのだという話。
馬と戯れていた父は、
それまでの私が知らない顔をしていました。
恐らく、父は馬が大好きだったのだと思います。
あるが生まれて来てくれたから、知ることが出来た父の昔話と、父の顔。
あるは、可愛いだけでなく、
私たちに、本当に色々なものを見せてくれる存在なのだと思います。