幼稚園、楽しくない。
傷付いたあるの姿に、
胸を痛めながら悩んだのは、1年前のことでした。
あれからのあるは、
幼稚園へ行きたくないと泣くことも、
意地悪なお友達の話をすることもなく、
元気に幼稚園へと通うようになりました。
年長さんになり、
何かのついでのようにあるが話して聞かせてくれたのは、
意地悪なことを言われてしまった時に返す言葉でした。
あるなりに、対処法を見つけたようです。
傷ついて泣くのではなく、
どう対処すべきなのかを考えて、
園での生活を楽しむようになっていたのだなと、
あるの大きな成長を見つけたのは、
ゴールデンウィークを過ぎ、
少しの時間が経ってからのことでした。