みーくんとあるが、自転車に乗って、2人で出掛けるようになったのは、
あるが小学校へ上がってからのことでした。
いつしか、小坊主探検隊と名付けられたこの旅は、
男同士の旅なのです。
楽しそうに出掛ける2人の姿を見送ったことも、
旅先での出来事を楽しそうに話して聞かせてくれた時間も、
私にとっての掛け替えのないない時間でした。
男同士の旅の中、
きつい登り坂では、2人で必死に自転車を漕ぎながら、
人生には、楽なこともあれば、苦しいこともあるのだと、
みーくんは、あるにこんなことを教えてくれました。
楽しい遊びの時間の中で教えたことも、
いつしかそれは、
ずっと先の我が子への贈り物へと変わっていくものなのでしょう。
まだ幼かったあるのあの頃の記憶は、此処に生き続け、
あの頃、みーくんから学んだこの言葉は、
未来のあるにとっての、とても大切な言葉となりました。