初めて白湯を飲んだ日も、
初めてリンゴジュースを飲んだ日も、
もの凄く嫌そうな顔を見せてくれたある。
ミルク以外の味は、嫌がるのかも知れないと、こんな私の心配を他所に、
あれから、離乳食の時期を迎えると、
特に嫌がる様子もなく、順調になんでも食べてくれていました。
そんなあるの姿に安心したのも束の間に、
少しずつ、私たちと同じものを食べられるようになると、
あるの嫌いな食べ物を見つけるようになっていったのです。
これも食べてねと、口に入れてあげれば、
あるが見せてくれたのは、あの顔です。
このままでは、この子は好き嫌いが多い子になってしまうのではないかと、
あの頃の私たちは、とても心配していましたが、
気が付いてみれば、あるは、
何でも食べてくれる子へと成長していました。
こうして振り返ってみると、
小さな頃の好き嫌いは、一時的なものであるのかも知れません。
幼稚園、小学校と、様々な子たちと関わりながら、
嫌いな食べ物を自分で克服するということも、きっとあるのでしょう。
気付いてみれば、幼かった頃は嫌がって食べなかったものも、
美味しく食べてくれるようになったのだなと、
あるの大きな成長を感じて、
かつては食べてくれなかったのものを、
サービスして盛り付けてあげた日がありました。