ある。
思えば私は、キミが生まれた日から、
キミを抱っこすることも、
手を繋ぐことも、
ずっと当たり前だと思っていたよ。
抱っこが大好きだったキミは、
少し歩くとすぐに疲れて、抱っこをせがんでいた筈なのに、
一歩、外に出れば、
手を繋ぐことが当たり前だった筈なのに、
いつの間にか、
自分から抱っこを卒業し、
手を繋ぐことも、卒業していったね。
それに気付いた日は、
ほんの少しだけ寂しかったけれど、とても嬉しかったよ。
キミは、いつの間にか、
こんなに大きくなっていたんだなって。
生まれた日から、毎日、
たくさん、抱っこをさせてくれてありがとう。
そして、
たくさん、手を繋いでくれてありがとう。
キミがとても甘えん坊でいてくれたから、
たくさんのキミの温もりを知ることが出来たよ。
たくさん甘えてくれて、ありがとう。
キミがくれたその温もりは、全部、大切な宝物。
思えばキミに、
こんなふうに伝えたことは、一度もなかったから、
たくさんのありがとうを此処に置いておくよ。