あるが小学5年生になったタイミングで、
武道を習わせることにしました。
周りのお友達も皆、何かの習い事をしており、
あるも何かをやってみたいと、
こんな声が聞こえるようになったことがきっかけでした。
それならと、武道を薦めたのには、実は理由がありました。
あと、2年が経てば、中学生になるある。
中学生の男の子と言えば、私の中に鮮明に記憶に残っていたのは、
力比べのような遊び方でした。
それもまたきっと、男の子の通る道でもあるのでしょう。
そんな成長過程の中、力が強くない子は、
やられる側となってしまう可能性が高いとも言えるのかも知れません。
どちらかと言えば、おっとりしているタイプのあるは、
このままでは、やられる側になるのではないかと、
あの頃の私は、密かにこんな心配をしていました。
「やめて」が通るのは、何歳までなのだろう。
難しい年齢を迎えれば、困ったことがあっても、
親である私たちを頼ってはくれないのかも知れません。
そして、
これから先、自立して行くあるが、困った出来事に直面した場合に、
自分の身は自分で守れるように、
強さも必要なのかも知れないとも考えていました。
先のことを様々に思い浮かべながら、
見学へと連れて行くと、とても気に入った様子のあるは、
ここから長く武道を続けて行くことになりますが、
ここから先の未来では、
武道を習わせておいて良かったなと、
そう思うシーンを様々に見つけていくことになりました。