11歳のお誕生日

もう少し、

ゆっくり成長してくれてもいいんだけどな。

 

これは、あるが11歳のお誕生日を迎えた喜びの言葉と共に綴ってあった、

あの頃の私の言葉です。

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相変わらず目紛しく過ぎ行く日々だったけれど、

それでも、思えば随分、楽になったなと、

ふと、それまでの記憶を振り返った瞬間でした。

 

あの日の私は、

あるの成長に喜びながらも、ほんの少しだけ、

寂しいような、そんな複雑な気持ちを見つけたのでした。

 

あるは、あとどのくらい、

私たちと一緒に遊んでくれるのかなと。

 

もう少しゆっくりと、『今』を見ていたい。

あるが11歳のお誕生日を迎えた日は、

こっそりと、こんな感情を自分の中に見つけた日でもありました。

 

 

 

初めてのスノーボード

みーくんの趣味はスノーボードです。

 

あるが生まれるまでは、

頻繁にスノーボードへ出掛けていたみーくんですが、

あるが生まれてからは、

スノーボードへ出掛けることがなくなりました。

 

行ってきて良いんだよ。

私のこんな言葉に頷きながらも、

私たちを置いて出掛けることに消極的だったみーくん。

 

こうして振り返ってみると、みーくんは、

あるが成長し、一緒にスノーボードで遊べる日を待っていたのかも知れません。

 

家族3人で雪山へ出掛けたのは、

あるが小学5年生になってからのことでした。

 

初めての雪山で、

たくさんの雪に嬉しそうにしていたあるの姿は、可愛かった姿。

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こんなにたくさんの雪を見るのは、生まれて初めてのことでした。

 

さて、スノーボード初挑戦のあるですが、

ほんの僅かな時間で、上手に滑れるようになってしまいました。

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あるの飲み込みの早さは、みーくん譲りで間違いないのでしょう。

 

とは言え、コースは初心者向けのコースです。

みーくんは、スノーボード上級者。

初心者コースでは、物足りないでしょう。

折角ですし、あるを見ているからと、

上級者コースを薦めてみましたが、

初心者を置いて、自分だけが上級者コースへ行くのは好きではないと、

こんなみーくんの言葉は、とても印象に残った言葉でした。

 

あの日のみーくんはきっと、

やがて、あると一緒に上級者コースを滑れる日を、

楽しみに思い描いていたのだと思います。

 

 

 

小さなサンタさん

クリスマスの朝、目を覚ますと、

みーくんと私の枕元それぞれに、

プレゼントが置いてありました。

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とても驚きましたが、どうやら私たちの元に、

小さなサンタさんが来てくれたようなのです。

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パパにもママにもサンタさんが来てくれて良かったね。

 

あの日の朝のあるは、喜ぶ私たちを見つめながら、

とても嬉しそうに、こんなふうに言ってくれました。

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まさか、大人になってから、

こんなに素敵なクリスマスの朝を迎えられる日が来るだなんて、

思ってもいませんでした。

 

あれは、今でも忘れられない感動のクリスマスの朝でした。