あるを真ん中に、3人で手を繋いで、
小さな手を握り締めて、大きくジャンプ!
あるは、とても喜んで、何度も、もう一回!を繰り返しました。
それは、いつか、
みーくんと出会うよりもずっと前に、
テレビで見たことのある光景でした。
私もいつかは、あんなふうに、
お母さんになる日が来るのだろうかと、
こんなことを考えながら、
ぼんやりと、テレビを見つめていたあの頃の私には、
それは、とても温かで、
幸せな家族の象徴でもあるように見えました。
あるの小さな手を握り締めて、
無邪気に笑うその姿を見つめながら、
今、この瞬間、
いつかの私が、漠然と思い描いた未来の中にいることに、ふと気が付いたのです。
私は今、
すごく幸せな時間の中にいるんだな。
目紛しく過ぎ行く毎日の中にも、
溢れ出す幸せを感じた瞬間がありました。