バケツに出来た氷

バケツに出来た丸い氷を持って、

嬉しそうに笑うあるの写真と、

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割れた氷を持って、

ガッカリ顔のあるの写真を見つけました。

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この写真を眺めながら思い出していたのは、

丸い氷を持って写真を撮った後で、

冷たさのあまりに氷を落としてしまって、

ガッカリなあるの声でした。

えぇ?割れちゃったよ!と。

 

自然が作り出してくれた氷。

それは、子供にとって、

季節がくれた宝物であるとも言えるのかも知れません。

 

バケツの中に出来た氷を見つけて嬉しそうだったあるの姿も、

割れてしまった氷にガッカリしてしまったあるの姿も、

どちらもとても可愛かった姿でした。

 

 

 

サラリーマンごっこ

私はビールが苦手なのですが、

実は、ビールには強い憧れがありました。

一度でいいから、

やってみたいことがあったのです。

 

ビールを一口飲んで、口の周りに泡をつけながら、

普段は口にしない愚痴なんかを吐き出してみる。

例えばテレビドラマのワンシーンなんかにありそうなあの感じを、

サラリーマン風に演出してみたかったのです。

 

あれは、ビールのように泡立つ子供用の飲み物を、

あると一緒に飲んでみた日のことでした。

 

折角ですので、出来るだけ口の周りにいっぱいの泡をつけてみます。

 

そうして、

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こんな私の言葉に、

あるは、

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私が突然始めたサラリーマンごっこに乗ってくれました。

 

こんなふうに、雰囲気に合わせることが出来る様になったことも、

成長の証拠とも言えるのでしょう。

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ふとした時に、あるの成長を見つけて、

胸がいっぱいになったことは、これで何度目だっただろう。

 

あると一緒に笑いながら、

いつの間にか、こんなに成長していたんだなと、

こっそりと、喜びを感じた出来事でした。

 

 

 

私の血を引く我が子

あれは、とても風の強い日のことでした。

 

仕事をしながら、気になっていたのは、

学童保育を卒業し、

放課後には、必ず友達と遊びに出掛けるようになったあるのことでした。

 

とても風の強い日というのは、

予期せぬものが飛んできてしまう可能性もあります。

それが思わぬ怪我へと繋がってしまうこともあるのかも知れません。

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もし出来れば、遊びには行かずに、

家の中でお留守番をしていてくれたらと、

こんな気持ちであるに電話をしてみたのですが、

 

分かった!

じゃぁ気を付けて遊ぶね!

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こんな元気な声が返ってきてしまったのです。

 

あるの声を聞きながら、

思い出していたのは、自分の子供時代のことでした。

 

子供だった頃の私もまた、

親の言うことなど、全く聞かないタイプの子供でした。

 

この子は、間違いなく私の血を半分引いているのだと、

妙に感心しながらも、

腹を括って、遊びに出ようとしているあるを止めることを辞めて、

信じることにしたのでした。

 

気を付けて遊びなさいと、電話を切ったあの日の私が感じていたのは、

子育ての難しさでした。

 

あるが幼かった頃は、私たちの経験に基づいて、

危険だと判断した物事から、あるを遠ざけていました。

 

ですが、随分と成長してきたあるにとって、

そればかりが良いことであるとも限らないのかも知れません。

 

自分で考えて、自分で行動する。

そんなあるを見守る段階に来たのだなと、

こんなふうにも感じていました。

 

学童保育を卒業したことで、行動範囲も随分と広くなりました。

目の行き届かない場面も多くなってきたからこそ、

携帯電話を持たせたことも、良かったなと、感じていました。