腹を括った夏の日

成長と共に、虫に興味を持つようになってきたある。

夏になったら、どうなるのだろうかと、実はとても不安に感じていました。

 

夏と言えば、たくさんの人たちを魅了する、

格好いい昆虫との出会いがあるはずです。

 

あるの成長と共に、

どんな悪戯でもどんと来い!と構えていましたが、虫だけは・・・。

 

ですが、遂に・・・

遂にその時がやって来てしまったのです。

 

みーくんの夏休みに、

みーくんの実家へ遊びにいくと、

彼らが私たちを待っていてくれました。

 

彼ら・・・それは、

クワガタたちです。

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実家の両親が、あるのためにと捕まえておいてくれました。

そろそろ、あるも興味を持つ頃だと考えてくれたのでしょう。

その読みは、当たっていました。

 

彼らを見つけたあるは、

目をキラキラとさせて、とても喜びました。

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そうして、

そのまま彼らを、

我が家にお迎えすることになってしまったのです。

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虫かごに入っているとは言え、虫が苦手な私にとって、

彼らと共に同じ屋根の下に暮らすのは、恐怖でしかありません。

 

ですが、これもあるが立派に成長している証拠です。

腹を括らなければならないのだと、

自分に強く言い聞かせた夏の日がありました。