あるね、ママのこと、おんぶ出来ると思うんだ。
あるの背中に乗ってみて?
まだ私よりも体が小さいあるですが、
突然に、こんな主張を始めた日がありました。
あまりにも自信満々なあるの様子に、
恐る恐る背中に乗ってみると、あるは私を背負ったまま、
テーブルの周りをグルグルと回り始めたのです。
あるが潰れてしまうのではないかと、心配をする私を他所に、
ほらね、やっぱりおんぶ出来たよと、
なんだかとても嬉しそうなあるは、なかなか私を下ろしてはくれませんでした。
あるは、いつの間にか、随分と、力持ちになったようです。
我が子におんぶされる日が来るだなんて。
それも、こんなに早くに。
なんだか、おばあちゃんになった気持ちで、
あるの背中から見える景色を眺めたのも、あるとの楽しかった思い出です。