パシャッ
パシャッ
いつの頃からか、お風呂から小さく聞こえて来るようになったのは、
あるが湯面を叩く音です。
みーくんの帰りが遅くなる日は、ベビーバスでお風呂を済ませていましたが、
そうでない日のあるは、みーくんと一緒にお風呂に入りました。
湯船に浸かると、例の、ホーッの顔をして、まずは、お風呂を楽しむと、
次に、湯面を叩いて遊ぶのが、あるの新しいお風呂の楽しみ方のようです。
もう上がるよ
お風呂場から聞こえるみーくんの声に、
あるを受け取る準備をして、お風呂場へ向かいます。
お風呂のドアを開けると、そこに見えるのは、
楽しそうに湯面を叩くあるの姿と、
あるが飛ばすしぶきを存分に浴びながら、
楽しそうにしているみーくんの姿。
これは、あの頃の私のお気に入りの光景でした。