Sボード

ある日のみーくんが、

あるへプレゼントしたのは、Sボードなるものでした。

 

スケートボードにはタイヤが4個ついていますが、

こちらのSボードは、前後に1つずつ。

タイヤが2個だけしかついていません。

 

なんだかちょっと危なそうにも感じた乗り物ですが、

あるは、独自の研究を重ねて、

乗りこなすまでには、そう時間は掛かりませんでした。

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出来るようになった物事とは、なんでもとても楽しいもの。

 

僅かにでも時間が空けば、一緒に公園へと出掛けて、

あるが楽しそうにSボードに乗る姿を見守りました。

 

Sボードに乗って、気持ちよさそうにスイスイと移動する姿を見守った時間は、

私にとっても、とても気持ちの良い時間でした。

 

 

 

運動会

高学年になると、委員会などの活動を通して、

様々に活躍するシーンが出てきます。

 

5年生のあるは、放送委員会へ所属していたため、

運動会では、進行や実況中継などを任されることとなりました。

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マイクを使って立派に活躍するあるの姿には、

毎年の運動会とは、また違った視点からの成長を感じることが出来ました。

 

そして、対抗リレーの時に聞かせてくれたアドリブでの実況中継は、

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なんだかとても可愛くて、笑ってしまった思い出。

 

様々な役割を担う高学年になると、

それまで見たことのなかった我が子の姿を知り、

大きな成長を感じることの出来る機会へと繋がっていくのだと思います。

 

 

 

 

恐怖の館

ある。

キミはどうして彼らが入っている籠の蓋を、

ちゃんと閉めないんだい?

 

廊下に見つけた彼の姿に、

叫び声を上げた日のことを思い出しながら、

ふと蘇ったのは、更に恐ろしかったあの夜のことです。

 

あれ?いなくなっちゃった。

 

ある日の夜、彼らの様子を見ていたあるは、

籠の中にいるはずの彼らのうち1匹がいなくなってしまったと言うのです。

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どうやらまたしても、

籠の蓋をちゃんと閉めていなかったようなのです。

 

家の中を捜索しても見つからず、

みーくんが、

懐中電灯を照らして、誘き寄せるという作戦を取ってくれましたが、

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彼は行方をくらましたまま、一向に姿を現してはくれませんでした。

 

そうして遂に、

今夜は諦めて、このまま寝ようということになってしまったのです。

 

窓は開けていませんでしたし、

彼は絶対に家の中の何処かに潜んでいるはずです。

 

彼が何処にいるのかが分からないだなんて、私にとっては、

敵がどこから現れるか分からないのと同じ。

あの日の私は、眠れない夜を過ごすこととなりました。

 

幸いにも、彼の姿に驚かされることもなく、一夜を過ごすことが出来、

翌日には、脱走した彼を無事に見つけることが出来ましたが、

いつもの我が家が、恐怖の館へと変わってしまったあの夜は、

彼らをお迎えした中で、最も怖かった出来事でした。