あるの悪戯

あらまぁ何してるの?

 

全然叱っているつもりはありませんが、

いつもとは少しだけ違う声のトーンというのは、

なんとなく、叱られたような気持ちになってしまうものなのでしょうか。

 

うつ伏せになって、自分で手を動かし、足を動かし、

とても僅かにですが自分で移動が出来る様になった頃のことでした。

 

少し目を離した隙に、

あるの近くに準備してあった替えのおむつを悪戯していたのです。

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初めての行動に驚きながらも、

あらまぁ何してるの?と声を掛けると、私をじっと見つめて、やがて泣き出しました。

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この、泣き出す前に堪えるような顔が、堪らなく可愛かったこと、

今でもよく、覚えています。

 

おむつを悪戯したのは、

偶然かと思っていましたが、どうらや違ったようです。

例えば、洗濯物を干している間、食事の準備をしている間、

何故か、あるの近くに誰もいない時だけ、おむつを狙っていたのです。

 

後に、悪戯されない場所へと移動することとなりましたが、

この頃から見せるようになった泣き出す前の顔というのが、

とても可愛い過ぎて、みーくんも私もメロメロでした。

 

あの、泣き出す前の顔、可愛いよね

可愛すぎるよね

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あるは、叱られたと思って泣き出したにも関わらず、

可愛い、可愛いと、私たち2人は、頬が緩みっ放しの思い出でした。