あるの卒園を間近に控えた頃に、私は働きに出ることにしました。
その頃から、園での預かり保育を利用することになったため、
朝だけ幼稚園バスを利用し、帰りは、お迎えに行くことになりました。
預かり保育では、
普段は遊べない特別なおもちゃが用意され、おやつの時間もあるようで、
あるは、その時間もとても楽しんでくれていました。
私の方は、新しい環境の中、
日々、覚えなければならないことが山積みで、
毎日ヘトヘトになりながら、あるを幼稚園へとお迎えに行きましたが、
私を待っていてくれたあるの笑顔には、心底、癒されました。
幼稚園から駐車場までをあると手を繋いで歩きながら、
この子の笑顔があるから私は頑張れるんだなと、
あるの小さな手を握りしめたこと、今でもよく覚えています。
様々な職種がある中で、私がやってみたいと挑戦したのは、
慣れるまでは、なかなかにキツい仕事でした。
それを覚悟の上で、その職種に決めましたが、
想像を超える過酷さに、心が折れそうになることもありました。
あるがいてくれたから、私は乗り越えることが出来たのだと思います。
我が子の笑顔というのは、
本当に、絶大な力をくれるものですね。