先に紹介したほっぺが赤く光るぬいぐるみは、
出産を期に退職した会社の皆から頂いたものでしたが、
実はあの時もうひとつ、プレゼントを頂いていました。
こちらは、少し大きくなってから遊べるおもちゃでした。
とても楽しげな音楽と共に、バンバンと音が鳴るおもちゃなのですが、
あるは、このバンバンという音を怖がって泣いていました。
もう少し大きくなってからの方が良かったのかなと、
少し感覚を空けてから音を鳴らしてみても、
あるは怖がるばかりで、おもちゃに手を出そうとはしませんでした。
他にも様々な仕掛けのあるおもちゃでしたので、
音は鳴らさず、仕掛けだけで遊ぶことにしましたが、やがてあの日が訪れました。
あれは、
友人が子供を連れて遊びに来てくれた日のことでした。
興味津々で、あるのおもちゃで遊んでいた友人の子は、やがて、
あるが怖がって泣いていたあのおもちゃで遊び始めました。
音楽と共に、バンバンと音が鳴る様子が気に入ったようで、
とても楽しそうに遊んでいるのです。
その姿を暫く、遠巻きに見ていたあるですが、
やがて、興味を持ち、お友達の近くに座って一緒に遊び始めました。
あんなに怖がって泣いていたのに、です。
これには驚きました。
まだ言葉を話せなくとも、子供同士だからこそ、
伝わるものがあり、教わることがあるのだと感心しながら見守った出来事でした。