小さかったあるは、私にとっての王子様のような存在。
そんなあると、王子様とお姫様ごっこをして遊んだ頃がありました。
あの頃の私が、あるに教えたのは、エスコートという言葉でした。
ある王子、私を上手にエスコートしてくれるでしょうか。
期待を込めて、ワクワクとしながら、待ってみますが・・・
なんということでしょうか。
何度教えても、エスコートがエスカルゴになってしまうのです。
私はもう、エスコートをしてもらうことは諦めて、
エスカルゴにしていただくことにしました。
あるは、この遊びが気に入ったようで、
私の実家へ遊びに行くと、
そこにいた全員のこともエスカルゴにしてくれました。
ある王子に、エスコートはしてもらえませんでしたが、
これもまた楽しかった思い出のひとつです。