キミの後ろ姿

ある。

キミは、覚えているかな。

 

小学校へ上がったばかりだったキミは、

ひとりで道路を歩くことが怖くて、

2人で決めた場所までを毎朝一緒に歩いたね。

 

いってらっしゃい

いってきます

f:id:emiblog8:20230202192213j:image

いつもの場所で挨拶をして、

ひとりで歩き出したキミは、

少し歩いたところで立ち止まって、不安そうに後ろを振り返ったね。

f:id:emiblog8:20230202192229j:image

あの時のキミは、私の姿に安心したように、

また前を向いて、学校へと向かって行ったんだ。

f:id:emiblog8:20230202192241j:image


キミの小さな後ろ姿を見守ったこと、

今でもよく覚えているよ。

 

ある。

いつからだったかな。

 

ひとりで道路を歩くことを怖がらなくなって、

いつの間にか、玄関でのいってらっしゃいの挨拶へと変わっていったね。

 

小さな背中に大きなランドセルを背負っていたはずのキミは、

いつの間にか、サイズが丁度よくなって、

いってきますと元気に挨拶をしたキミは、

いつの間にか、後ろを振り返ることなく、

前だけを見て、元気に登校するようになったね。

f:id:emiblog8:20230202192301j:image


そんなキミの後ろ姿を見つめながら、

キミの大きな成長を感じた日があったよ。

キミはいつの間にか、こんなに大きくなっていたんだなって。

 

そのまま自信を持って、

真っ直ぐに前を向いて歩めるキミでありますように。

 

あの時の私は、

いつの間にか、大きくなったキミの背中を見つめながら、

そんなふうに、願ったんだ。